地方公務員の日常

時間はあるが、夢がない。苦悩の日々の記録。

就活で失った自尊心を取り戻したい

何十人と東大合格者を輩出するような都立の中高一貫校で、テストの点数は下から数えた方が早い。そんな学生時代だった。

 

勉強で存在感を示せなかった私は、サッカーに自らの存在意義を見出した。

 

月曜日以外は全て部活に汗を流す日々。

 

チームメイトや監督から求められることが、私の存在意義だった。

 

でも、サッカーを引退したら自分に何が残るのかとモヤモヤとしていたのを鮮明に覚えている。

 

実際に引退し、浪人生活、大学生活、社会人生活と

 

サッカー以外の「何か」を探して、がむしゃらに約10年が経った。

 

いまだに「何か」は見つからない。

 

10年という月日の中で、自分ができないことばかりに目を向けて、できるようになるにはどうしたら良いのか試行錯誤して、

 

高校時代とは比べ物にならないくらい、自分よりすごい人がうじゃうじゃいる現実に頭が真っ白になった。

 

「自分には何もない。」

 

就活の自己分析で、この感覚が私の精神を蝕んだ。奥深くまで染み込んでいった。

 

そして、世界が色を失っていった。

 

大人しく周囲が喜ぶ存在で居続ければいい。私にできることはそれだけ。

 

そう思い込んで、自らの感性や感覚を殺した。

 

自らが感じることが信じられなくなった。楽しいと感じることがなくなった。

 

でも本当に俺には何もないのか。

 

確かに同級生のあいつよりはトークが下手だったり、知人が少なかったり、劣るところはいくらでもある。

 

でもさ、できることも少しはあるんじゃないの。

 

あいつにできなくて、俺にできそうなこと。

 

できないことをできるようになろうと頑張るのはもういいから、

 

できることに目を向けて、挑戦を続ける。それしかできない。

 

過去の「できたこと」に目を向けてみようと、

 

こう思うのも548回目なんだけれど。